Harry Pointer の Brighton Cats
英国の写真家 Harry Pointer が、ポーズを取らせた猫にキャプションを添えた写真を販売。1884年までに200点以上。「猫+一言で笑う」フォーマットの原型で、ネットミームは150年前にすでに発明されていた。
1870年代の写真館から、TikTokで20億回再生される回転猫まで。
「猫+一言で笑う」文化が、どう生まれて、どう進化したか。
猫の写真・動画にキャプションや音楽を乗せて拡散される、ネット定番のミーム。
「インターネットは猫のために発明された」と言われるほど、ネット文化の中心にずっと居続けるジャンル。
英国の写真家 Harry Pointer が、ポーズを取らせた猫にキャプションを添えた写真を販売。1884年までに200点以上。「猫+一言で笑う」フォーマットの原型で、ネットミームは150年前にすでに発明されていた。
米国の写真家が、服を着せた子猫の写真集を出版。絵本・絵葉書として大ヒット。「猫を擬人化して笑う」が大衆娯楽として確立された瞬間。LOLcatの直接的な先祖と呼ばれる。
4chanで「土曜は猫画像を貼る日」=Caturdayが始まる。匿名掲示板の無害な定例文化が、後のミーム工場の土台になった。
"I Can Has Cheezburger?" の崩れ英語(lolspeak)で書かれた猫の画像macroが世界中で大ブーム。専門サイトが立ち上がり、一般層に「ネットミーム」という概念を持ち込んだ歴史的存在。
ポップタルツ胴体の猫が虹を引きながら宇宙を飛ぶGIF動画。静止画から動画ミームへの転換点。世界中でリミックスが量産され、後の動画ミーム文化の祖となる。
いつも不機嫌そうな顔の雌猫「Tardar Sauce」がRedditでバズり、世界的アイコンに。商品化・映画出演までされた、最も商業的に成功したミーム猫の代表格。
Real Housewivesの怒鳴る女性 × 食卓で困惑するSmudgeの合成。「対立構造」を1枚で表現する定型として2019年にTwitter/Instagramを席巻。今もテンプレとして現役。
テキサスの弁護士Rod PontonがZoom裁判中に猫フィルターを外せなくなり、子猫の顔で"I'm here live. I'm not a cat."と発言。ミームが現実のニュースを乗っ取った稀な事例として世界中で報道され、Reuters投稿は24時間で2,800万view超え。
2017年Imgurに投稿された白黒猫の写真が、2022年にGarry's Modの3Dモデルになり、回転Twitter動画として爆発。ミームがアセット化して二次創作の素材となる時代を象徴。
バナナの体を持つ猫たちが楽しく踊っていると、突然1匹に悲劇が訪れる定型。「ハッピー→急にバッド」のオチ構造が世界中で量産された。泣き顔バナナ猫が象徴的アイコン。
頭を揺らす猫のループ動画に、チリ人歌手Christellの2002年スペイン語曲『Dubidubidu』の一節「チピチピチャパチャパ」を合わせたTikTokミーム。2023年12月のTikTok投稿が4日で1,570万view・220万いいねを獲得し、3カ国をまたいで世界拡散した稀有な事例。
回転するオレンジ猫×AI生成の謎の音声"oiiaoiiaoiia"。元はBilibiliの中国動画(2023年4月、5ヶ月で1,200万再生)。TikTokで合計20億view超え、AIで延々と回転バリエが量産される現代型ミームの代表。元になった保護猫の名前はEthel。
📰 2010年代 = 静止画+面白キャプション(掲示板・Twitter文化)
📱 2020年代 = 短尺ループ動画+音源(TikTokのSounds機能が触媒)
🤖 2024年〜 = AIで無限バリエ生成(同じ猫が延々と踊る・回る・泣く)
📚 学術論文(無料・査読あり)
The History & Origin of Cat Memes: From the 18th Century to lolcats(Hyperrhiz, 2019)
18世紀の印刷文化からlolcatsまでを通史で扱う、唯一の本格的論文。
🗂 ミーム個別の決定版
Know Your Meme — Cats カテゴリ
すべての猫ミームの起源・派生・元動画が揃うハブ。
🌐 軽い読み物
The Entire History of Cat Memes(Laughing Squid)